強風が異常、風速10mを余裕で超える
今年、諏訪湖では例年にない強風が「連日」続いており、感覚的にも、記憶をたどっても、ここまで長期間強風が続く年は珍しいと感じています。
この強風により、湖面は荒れ、白波が立つ日が続き、湖底のヘドロが巻き上げられ、湖水が徐々に濁ってきている印象があります。
さらに今年は晴天の日が多く、強い日射しが湖面に直接降り注いでいます。曇りや雨ではなく、「強風」と「強い日射」が同時に続いている」という、あまり経験のない状態です。
今年は、この状況が、諏訪湖の水質に大きな影響を与え始めているのではないかと危惧しています。
強風で巻き上げられた湖底の栄養塩(窒素・リン)は、水中に拡散され、
そこに強い日射が加わることで、光合成が活発化し、プランクトン(特にアオコなど藍藻類)の増殖が加速する条件がそろっています。
このままでは次のようなリスクが高まる可能性があります。
アオコの大量発生
湖底の酸素不足
生態系のバランスの崩壊
この異変は「今年特有の一時的なもの」かもしれません。
しかし、今見えている小さな変化が、夏以降の深刻な水質悪化の前兆である可能性も否定できません。
だからこそ、今、平年との風速や水質のデータを科学的に確認し、必要であれば早めの対策や監視強化を行うべきではないでしょうか。